Grado/Friuli-Venezia Giulia/ITALIA
突然ですが、、、
「先っちょ」を見ると、興味が湧く。そんなことはないだろうか。
あ、地図を見ていての話ね。
更に言うなら、訪れるのがそんなに難しくないが 少し離れた、ちょっと変わっていそうな場所。
そういうところには、何故だか行ってみたくなる。
例えば、愛媛県に佐田岬という「先っちょ」がある。
四国の左肩のあたりから、九州大分に向かって飛び出している針みたいな半島の、先っちょの中の先っちょ。
地図を見れば、なかなかの先っちょであることがわかる。
随分前のことだが、愛媛を旅しようと地図を広げたとき、かねてから密かに憧れていたこの先っちょへ行くことを考え、それに合わせて行程を組んだことがある。
その先っちょに 何か特別なものがあるわけではないのだけれど・・・。
アクイレイアと一緒に訪れたい町
今回ご紹介するグラードの町は どちらかと言うと、ちょっと離れた 変わっていそうな場所にあたるのだが、やはり地図を眺めていて、「おぉ、ここ行ってみたい~」と思った町。
以前記事に掲載した パルマノーバ(Palmanova)やアクイレイア(Aquileia)のあたりをGoogleマップで眺めていたとき、本土から、海の上を突っ切るように南下する一本道があるのが目に入ったのだ。
その道の先の、本土から離れた、島か砂州のような 見た目 不安定な場所に、「Grado」と町の名前が刻まれている。
ほぉー、こんなところにも町があるんだぁ。
地図で見る Gradoは、チョー「先っちょ」というわけではなかったが、「先っちょ」っぽく見えなくもないし、海の上を渡って行くというところが良いではないか。こういう場所は
やはり興味をそそる。
・・・ということで、行ってみた。
町の中心がどこか、よく調べないで訪れてしまったので、まずは港へ行ってみた。
周辺の建物は比較的新しくキレイで、海リゾートの町特有の明るさが漂っている。
歩く人、カフェで佇む人、皆どこか余裕を感じさせ、旅行者に安心感を与える。
花壇や植え込みもキチンと整備されており、
イルカの形をした植栽が噴水にもなっていて、可愛いやら面白いやら。(冒頭写真↑)
お腹が空いたので、近くの持帰りピザ屋で水とワンピースのピザを買い、ベンチで昼食。
すると近くにゴミ収集車が停まり・・・。
ピザを持ったまま様子を見に行く私。
地下に収納されているゴミ集積所が ウィーンと地上に上がってくる様子を眺めながらの立ち食い昼食となった。
工事現場とか 修復現場、それに、こういうふうに働いている人を見るのが好きなんですよねー。
昼食後、街を散策してみた。
港のあたりは新しい建物が多かったので、比較的歴史の浅い街なのかなぁと思っていたら、キッチリ旧市街もある。
その旧市街も、様々な町で時折見られるような ちょっぴり怖~い感じもなく、治安は良さそうだ。
そう感じるのは、街が古くとも、古さが醸すイイ雰囲気を損なわないように、新しく整備を進めたと思われる場所や道路が見られるから。
小奇麗な飲食店がズラリと並ぶ。
お客さんは皆 それぞれ楽しそうに食事をしている。
あー、この町のことを、もっとちゃんと調べてくればよかったなぁ。
そしたらきっと、もう少しゆったりしたスケジュールを組んで、滞在時間に余裕を持たせることもできただろうし、場合によっては宿泊することも考えたろうになぁ。。。
そう、後悔してしまうほど、グラードは雰囲気の良い街だった。
(※ただし、ジェラート屋のお兄さんに聞いたところ、冬の街はとても閑散としているようです。訪れるなら夏!)
※訪れたのは2015年のことです。